勉強中に気が散って集中できないのは、難易度が適切でないから。


Sponsored Link

テスト前になると普段気にしないことでも、ふと思い出したように気になりますよね。よくあるのが掃除。「勉強に集中できないのは部屋が汚れているせいだから」と考えて、一生懸命部屋を綺麗にし始めたり。

確かに周りの環境というのは大切で、意識では気にならないと決めていても、無意識が敏感に察知しています。勉強から逃れる口実として、掃除を始めるのもあるでしょうが、テスト前は神経質になっているので余計と過敏になります。

でも実は、勉強に集中できないのは部屋が汚いからではなく、勉強している内容の難易度が高すぎるからかも。

最新の研究によるとスイートスポット、つまり優しすぎず、難しすぎない適切なレベルの問題を解くとき最も集中力が上がるそう。

 

優しすぎず、難しすぎず

By: UBC Learning Commons
By: UBC Learning Commons

コロンビア大学心理学科のJudy Xu氏は26人の学生に、176個の英単語をスペイン語に翻訳する問題を与えました。

間違えた生徒に対しては、その単語が”学習中の単語に近い”、それとも”全く見たこともない単語”か尋ねられます。

これをもとに、研究者らは一人一人にあった単語ペアのリストを作成し、複数の実験を行いました。リストの中には「知っている単語ペア」「知らないけど、知っている単語に近い単語ペア」「見たこともないような単語ペア」を用意。つまりは簡単、普通、難しいレベルの単語が選ばれました。

一つ目の実験では、スクリーンの前で先ほど作成されたリストから出される単語を勉強してもらい、定期的に自分が集中しているか、それとも気が散っているのかが尋ねられます。

すると、結果は研究者が予想した通り、難しい単語を学習している間ほど集中力が落ち、気が散っていたそうです。また、簡単な単語を学習している時にも同じ傾向が見られたとのこと。

By: Bruce Guenter
By: Bruce Guenter

効率よく勉強するには、基礎をしっかり学んで徐々にレベルを上げていくことが良いとされていますが、あまりにも簡単なところから始めてしまうと、やる気が落ちてしまい、勉強効率が下がってしまいます。

かといって難しすぎる問題では、失敗するたびに自信を失い、それが原因で勉強に対する意欲が落ちてしまいます。

自分にあったレベルを見極める必要があるようです。

「自分は、そんな細かいことやってられない」という方は、どんどん難しい問題を解いていっても問題はないでしょう。自信があればどんなに失敗しても、凹むことなく前に進めます。量をこなしていけば、それが徐々に質に変わっていきますので、タフな人はそのやり方があっているでしょう。

Sponsored Link

 

自分にあった勉強法を探そう

By: Takumi Yoshida
By: Takumi Yoshida

また、最後に行われた実験では、個人の熟練度による効果の違いについて調べられました。簡単に言えば優秀な生徒と、そうでない生徒による違いです。すると、スコアの低い生徒ほど難しい単語が現れた時に集中力が落ち、高いスコアの生徒ほど簡単な単語の時に集中力が落ちたそうです。

学校教育では、個人の学習レベルは完全に無視され、授業が進んでいきます。でもそのペースにあっている生徒というのはほとんどいません。

なぜなら皆がついていけるように作られているから。頭のいい子たちは授業が簡単すぎてやる気ができない。勉強が苦手な生徒にとっては難しすぎて勉強が楽しく感じられない状態になり、結局は一部の中間層レベルの人しか授業についていけません。

でも本当に教育が必要なのは、勉学に興味があり伸び代のある優秀な生徒群と、勉強が苦手な生徒達です。何十年も前に作られた、日本や会社のために従順に働いてくれる人を育てる教育制度を今も使われているわけですから、学校不要論が出てくるのも当然ですよね。

だから学校に通って勉強するよりも、自分で適切なレベルの学習をすることの方がよほど効率的だと僕は思います。

Sponsored Link