クレジットカード払いは現金よりも安く感じる。使いすぎる理由


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日常生活にすっかり溶け込んだオンラインショッピング。ネットでクレジットカードを使うことに抵抗感を感じていた人も、安心して使えるシステムが普及したことで、今では毎日のように買い物をしている人も多いですよね。

特にAmazonの便利さは異常。送料無料、翌日配達は当たり前。会員になれば映画も音楽も、見放題・聴き放題。僕も学生会員に入っているので、書籍を買うときは10%OFF。興味のあるKindle 本はすぐにポチッとします。

でも中には「クレジットカードはお金を使っている感覚がないから、自制心が弱い私には危ない。だって現金でさえもギリギリの生活してるもん」という方もいると思います。

その感覚正しいです。最新の研究でも、人はクレジットカードでの買い物をした時、現金の時よりも、買ったものの価値を低く見積もるそう。モノに対してお金という対価を払っている感覚が薄いということ。

クレジットカードの使い方には注意が必要。

 

現金の方が価値があると勘違い

By: Chris Potter

トロント大学、マーケティング学科助教授Avini Shah氏は二つの実験で、”クレジットカード払い”と”現金との支払い”でのお金を使っている感覚の違いについて調べました。

まず一つ目の実験ですが、被験者らに約$7のマグカップを店頭で購入してもらいます。購入するときには支払い方法によらず、$2の値引きがされました。そして2時間後、彼らにはそのマグカップを自分たちの言い値で売り返すよう指示されます。

すると現金での支払いをした人たちは、同じ価格で購入したにもかかわらず、クレジットカードで払った人に比べて高い値段をつけたそうです。

Shahさんは次のようにコメント。
「現金を使って支払った人は、そのマグカップに対してより強い愛着を持っていることが分かったわ。」

確かに現金で支払うと、目に見える形で財布の中からお金が消えていきます。しっかりとモノを得る対価としてお金を払った感覚が残ります。「自分の選択は間違っていなかった」「これはいい買い物だった」と言い聞かせるために、私たちは払った対価をモノに移しているのかもしれません。

心理学で言えば、認知的不協和を埋めるための行動を取っていると言えるでしょう。

 

現金を払った方が愛着が強くなる

By: martinak15

現金はATMに行ってお金を引き出すのにも手間がかかるし、手数料も取られる。一方でクレジットカードは、暗証番号さえ知っていればどこでも気軽に好きなものを買える。それが原因で現金の方がより価値を持っていると感じるのではないかという疑問があります。

その可能性を排除するために、二つ目の実験では$5、またはギフト券が渡され、自分が支援したいチャリティーにそれを募金として渡してもらいます。

これであれば、自分の資産(お金)ではないので、純粋に”現金”と”目に見えないお金(クレジットカード)”で人々が感じる感覚の違いを比較できます。

結果は先ほどと同様に、お金で募金を行った人ほど選んだチャリティーにより強いつながりを感じたそうです。さらに自分が選ばなかったチャリティーに関してはあまり関心を抱かなかったとのこと。

研究を行ったShah氏は次のように述べています。
「あなたが物理的にお金を手放すときには、ペイメントタイプによって異なるレベルの痛みがあるわ。目に見えるお金を使うときには、無形のものよりもその痛みは強くなるの。」

自分の資産かどうかは関係なく、”目に見えてお金を使うこと”と”無形のお金を使うこと”には大きな違いがあるようです。これは生まれてから、お金と付き合っていく中で体に感覚が染みついているからでしょう。一方、クレジットカードのようにお金を見えない形で利用することに、私たちの脳はまだ慣れていないのかもしれません。だから目に見えないモノの価値を見極め、対価を払うのがまだ得意ではないのでしょうね。

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お金以外の尺度で価値を見極める

By: Richard Moross

現金を使うことで、自分の選択は間違っていなかったという感覚が強くなる一方で、他の選択に対しては自動的に”価値がない”と考えます。

購入したモノを長く使うために、愛着を持つことは大切ですが、それが強くなるあまり他の選択に対して盲目になってしまうのはもったいないです。その時は自分の選択がベストかもしれませんが、時間が経てば、さらに良い選択が見えてきます。

より良いものが現れた時に、素直にベストな選択に移行できるかが、現金を使う人に必要な資質。価値のないものに稼いだお金を消費し続けるのはもったいないですからね。

逆にクレジットカードを使う人にとっては、何でもかんでも好きなものを買うのではなく、購入の段階でその商品の価値を知る能力が求めれるでしょう。ネットではその価値を見極めるのが非常に難しい。

リアルの世界では手にとって商品を見たり、店員さんからのアドバイスももらえます。友人との買い物では彼らからの意見も参考になります。そうしてベターな選択ができます。

しかし、オンラインでは商品に手を触れることもできませんし、立ち読みもできません。商品紹介やレビューも当てになりません。だから見極める力は非常に重要。カードで手軽に買える分、より吟味しなければいけません。

By: Nicolas Alejandro

最近、FinTech(フィンテック)に注目が集まっています。ファイナンス(Finance)とテクノロジー(Technology)が組み合わされて造られた言葉。要は金融テクノロジー。Apple Payがわかりやすい例で、これからお金は目に見えないものになっていきます。ですから価値を見極める能力、これがないと消費者心理をうまく利用している人に簡単に騙されてしまいます。

Shahさんも次のようにコメント。
「市場での製品サイクルはどんどん短くなっているわ。消費者が購入したものに対して愛着を持たなくなって、クレジット(信用貸し)や消費者金融に簡単にアクセスできるようになったら、それは有毒なコンビネーションになるわね。」

世の中便利になって、欲しいものはネットを介してすぐに手に入れることができます。僕もAmazonが大好きなので、よく書籍を購入していて、その便利さをよくわかっています。ただ自分の器を超えた消費は危険。

自分の資産を知り、モノの価値を見極める能力を磨きましょう。

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