ネットでの行動パターンから性格を分析できる。


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ネット上には根拠のない発言、真っ赤な嘘が普通に存在しますし、特定の個人に対する誹謗中傷が横行しています。芸能人がスキャンダルを起こせば、すぐに右向け右でみんなリツイート。これはネットの匿名性が原因かもしれません。

現実の世界では、人前で堂々と発言できない人でも、ネット上では匿名という武器、いや盾に隠れて、他人を傷つけるような発言が平気で出来ますから。

そんな匿名性を打ち破ったのがFacebook。従来のWebサービスへの登録では、せいぜいメールアドレスとニックネームを入力していれば、アカウントが作成できましたが、Facebookの登録には基本的に実名を入力しなければなりません。彼らがインターネット上の透明性を作り出すのに大きく貢献しているでしょう。

By: Andrew Feinberg

しかし、最新の研究ではFacebookなど実名情報を得なくとも、インターネット上での行動パターンを30分程度分析するだけで、どのような人物かを特定できるそうで、ネットでの匿名性はどんどん低下しています。

 

ネットでの行動パターンから性格が明らかに

By: Sebastiaan ter Burg
By: Sebastiaan ter Burg

研究を行ったのはマレーシア工科大学の研究者ら。

実験にはマレーシアの大学生らにボランティアとして参加してもらいました。

まずインターネット上での活動動向は「インターネット接続時間」、「訪れたウェブサイトの数」、「総アクセス数」をもとに分析されます。

次に性格的特徴です。こちらは「新しい経験への寛容性」、「誠実さ」、「外向性」、「人当たりの良さ」、「神経質」の5つの要素をもとに分析されました。

すると性格的特徴とインターネット上での行動的特徴には強い関連性が見られ、例えば外向的な人は、ソーシャルメディア上でも積極的に友達を増やしたり、影響力の範囲を広める傾向が強かったとのこと。

逆に内向的な人は、現実世界での不満を埋めるように、多くの時間をソーシャルメディア上で費やすそうです。

現実世界ではその場その場で取り繕って、自分をよく見せたり、相手と良い人間関係を築く努力をしますが、インターネット上のシステムに対して嘘をつくのはリアルの世界以上に難しいのかもしれません。

実験を行ったIkusan R. Adeyemi氏は次のようにコメント
「オンラインマーケティングを行っている企業は私たちの研究結果により、特定の顧客にピンポイントで商品を売ることができるかもしれない。ユーザーの需要を予想できる高度なインターネットサービスを生み出すことができるだろう。」

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インターネットに洗脳される?

By: Chris Schuepp
By: Chris Schuepp

人それぞれ性格が違うように、ネット上での行動にも特徴が現れます。それは指紋のようなもので簡単には変えられません。これは逆に言えば今までパスワードの入力で行っていたセキュリティ管理も、行動パターンをセキュリティシステムに組み込むことでより強固なものが生まれます。

面倒なパスワード入力の手間が省けるかもしれませんし、もしパスワードがバレたとしても行動パターンの違いをシステムが認識することで、不正アクセスを防げるかもしれません。

そう考えると便利だと思いませんか?

一方で怖い側面もあります。それはその人の性格、ひいては心が機械に読み取られる可能性があります。映画「マトリックス」を見たことがある方は多いでしょう。自分が見ている世界は実は現実ではなく、機械によって作られた脳内の世界。

あの世界が訪れる可能性はあります。機械に私たちの頭が直接接続されるようなことは今は考えにくいですが、音声、動画、言葉を通じて思想をコントロールすることは可能でしょう。

実際、今現在でも国家や権力に都合の悪い情報はインターネット上から消されたり、ソーシャルメディアのフィードにも上がらないようにされていますから。

 

性格も心も機械に読み取られる

By: ben-the-geek
By: ben-the-geek

テレビ、新聞、映画、音楽も洗脳のツールとしてはかなり使えるものです。しかしインターネットはより強力に働きます。なぜなら個人個人に合わせて情報をコントロールできるからです。

例えば、検索キーワード。これは人の頭の中を如実に表します。例えば「ニキビ」「体重」「臭い」などの言葉を入力したとしましょう。

まずそこから読み取れる情報は、単純に考えると、コンプレックスを持っているということ。

さらに掘り下げれば食生活がゆがんでいるのが見て取れますし、自己管理能力が少し低いことも考えられます。もしかしたら家庭環境が良くないのかも。

またコンプレックスを抱えているのは、非常にストレスが溜まっている状態でしょう。

情報を探している時間、および得た情報とその質をもとにその人の知能レベルを分析。

そしてその人のレベルに合っていて、企業や国にとって都合のいい情報を提供するといった具合です。

ぱっと考えただけでこれだけ思い浮かぶわけですから、人の性格を分析する指標となる要素は数千、数万になるでしょうし、組み合わせを考えれば無限にあります。そうして個人の性格を把握していくわけです。

対面で得られる情報というのはほんのわずかですが、インターネット上での行動を分析すれば、膨大なデータからその人が何を考えているかは大方予想できてしまいます。ヘタな心理テストより何倍も高い精度であなたの考え方を特定します。

近い将来、マーケティングに使われるのは間違い無いでしょう(精度は高くありませんが、今も使われています)。

インターネットには確かに便利な側面もあります。「おいしいレストランを探す」「ライフハック的な情報を手に入れる」「Amazonで買い物をする」などは私たちの生活の一部になっています。

しかし、人間らしく生きるためにもある程度距離をおいた方がいいのかもしれません。心のセキュリティを維持する上でも。

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