スマホ依存症は現実での人間関係が原因。習慣を変えればやめられる


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1日にどれほどの時間をスマホに費やしていますか?自分の感覚ではせいぜい2、3時間だろうと思っていても、正確に測ってみれば4、5時間にもなるという方も多いでしょう。

最近はテレビのように時間に縛られるメディアよりも、YouTubeやHuluなどの動画サービスを使った方が場所も選ばないので便利で、ついついスマホを使う時間が長くなってしまいます。

1日に4時間も5時間もTwitter、Facebook、YouTubeに費やしているとなると、一種の依存症なのかもしれません。そのような人のことを最近はノモフォビア(No mobile phone phobia)というらしいですよ。phobiaは恐怖症という意味です。

しかし、最新の研究によるとスマホの依存症は恐怖によるものではなく、一種の愛着行動から来ているようです。

 

スマホ依存は愛着が原因

By: Nick Hewson

実験を行ったのはハンガリー人の研究チーム。研究結果はComputers in Human Behaviorという科学雑誌で発表されました。

それによると、スマホ依存はノモフォビアという極端な言葉で言い表されるものではなく、それは不安を紛らわすための、スマホへの愛着行動に基づくものであるそうです。

愛着行動って何?という方も多いと思います。これはイギリスの小児科医ジョン・ボウルヴィが提唱した概念で、親密さを獲得・維持するための行動を愛着行動と名付けました。

人は特定の相手と結びつきたいという欲求が強くなると、相手を見たり、笑いかけたり、話しかけるといった行動のことです。

By: Jenn Durfey
By: Jenn Durfey

ハンガリーの研究チームはこの愛着理論とスマホ依存の関係について調査。

実験には19歳から25歳までのハンガリー人142名に参加してもらいました。

まず彼らの人間に対する愛着行動が測定されます。「人間関係への不安」「孤独の回避」「安全な場所を得るため」など、どんな理由で愛着行動を取っているのかです。

次に同様の項目で、スマホ利用への愛着行動が調べられます。

最後に「スマホをチェックする理由」「スマホがない時の不安感」「スマホの利用方法」について質問されます。

まとめるとこの三段階の調査によって、人間への愛着行動、スマホへの愛着行動、スマホを利用する理由を分析されました。

By: Jhaymesisviphotography
By: Jhaymesisviphotography

すると、人間関係への不安が強い人ほど、スマホを使えない、または着信に応えられない時に強いストレスを感じたそうです。また、このような傾向の人にはソーシャルネットワークの利用率が高かったとのこと。

スマートフォンへの依存の原因は、それが与えてくれる楽しさや刺激に加えて、現実世界での人間関係の不安から来ています。

Twitter、Facebookの投稿を見ることで、周りの人がどんなことを考えているのか知り、不安が一時的に和らぎます。

現実世界での不安が人間への愛着行動で満たされないから、スマホへの愛着行動で満たそうとするわけです。

By: closari
By: closari

しかし、ソーシャルネットワーク上に乗っている情報は、その人たちの全てではありませんし、都合のいい情報しか載っていません。それも断片的な。

ですから、いくらスマホを開いてもあなたの不安が和らぐことはありません。

使えば使うほど、現実世界での愛着行動が下手になります。簡単に言えばコミュニケーション障害になるということです。

スマホ依存を止めるには、リアルの世界の人間関係を良好にすることが大切です。

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スマホ依存の習慣を破壊する

By: Warren R.M. Stuart

習慣化された行動を意識で止めることは非常に難しいです。スマホの利用もそうです。暇な時間さえあればスマホ、嫌な間を埋めるためにスマホ。このように私たちの行動はかなり習慣化されています。

また、ここには行動心理学でいう「部分強化」が働いています。簡単に説明すると、ほとんどの場合、報酬を受け取ることはできないことを知りながらも、時に予期せぬ報酬を受け取ることができる状態のことです。

ツイッターで流れる情報に面白いネタがないことに私たちは慣れています。しかし、10回に1回くらいは面白いネタが流れてくるんです。そうするとその1回に強烈に喜びを感じるんです。だから数分間隔で見てしまうんです。

これはギャンブルと一緒。パチンコではなくスマホであってよかったですね。

By: AKX_

これを変えるのは容易ではありません。

なぜなら、習慣が支配している範囲というのは、意識が支配している範囲よりも圧倒的に広いからです。意識が及ばないところに行けば、人間はすぐに習慣的な行動をとります。

車の運転をする時、自転車に乗るとき、ハンドルの切り方、ブレーキのかけ方を意識したりしませんよね?ほとんど無意識の習慣で行っています。

部分強化から抜け出すのも容易ではありません。これも習慣化と同じで、意識では変えるのが難しいからです。ギャンブルがそうであるように。

ですから、その行為自体を止める意識をするのではなく、習慣を壊すししくみづくりに力を入れましょう。

By: Betsy Weber
By: Betsy Weber

何もスマホを破壊する必要はありません。状況が深刻であれば僕は止めませんが。

やり方は簡単。

ソーシャルメディアをやめたいのであれば、スマホからアプリ、ブックマークを消し、必要な時は、グーグル検索からアクセスする。これだけで習慣を壊すことができますし、わざわざ「グーグル検索→ツイッター→ユーザー名・パスワード入力」を毎回するのに嫌気がさしてきます。(自分がやったのに!)

By: ING Group
By: ING Group

この”嫌”という感覚が習慣を絶つ上で非常に役立ちます。人間は意識で「ツイッターなんて、もう私に必要ない。時間の無駄」と思っていても、それが脳が喜ぶ甘い蜜だということをよく知っています。

しかし行動から学んだ”嫌”という感覚は、脳を騙します。本当は”嫌”の対象は検索からアクセスまでの長いプロセスなのに、脳はツイッターを開くことまで”嫌なこと”として理解してくれるんです。

中学・高校の勉強を思い出してみてください。嫌いな先生だと、その教科も嫌いになる。好きな先生の授業だと、苦手な教科でも少しは好きになれましたよね。それと同じです。

By: Felix Montino

このように人間の脳って以外と適当なんですよ。この適当さが生きる上で非常に重要で、そうでなければストレスで死んじゃいます。

この適当さをうまく利用しましょう。

スマホ依存を止めるために、「スマホをやめられないのは人間関係に不安を感じているから」「スマホ利用が習慣化しているから」ということを念頭に置いて、

人間関係の改善、習慣の破壊を試みましょう。

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