うつ病は脳の機能が原因。でも結局は環境、考え方、言葉が決定してる


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いつも変わらず明るくて、毎日イキイキと仕事をしている方っていますよね。そういう方は持ち前の明るさで周りの人とうまく人間関係を築いて、同じ仕事をしていても、他の人よりも大きな成果を出したりします。

一方で、仕事で起こりうるミス、自分に降りかかる責任がいつも頭から離れずに、毎日憂鬱に仕事をしている人もいます。できるものなら不安にかられることなく、ポジティブに仕事をしたいものですよね。

By: Moyan Brenn
By: Moyan Brenn

なぜ同じ状況に置かれている人でも違う考え方を持ち、うまく作業をこなせる人がいるのでしょうか?

思考回路が違うと言ってしまえばそれまでですが、最新の論文によると、ポジティブな人とネガティブな人では脳のある部分の働きが異なっているそうです。

 

うつ病は脳の構造が原因?

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よく自己啓発本ではマインドを変えれば、人生うまくいくなんてことが書かれています。確かに間違いではないと思いますが、今回University College Londonの研究者らはもっと科学的な視点で、ポジティブな人とネガティブな人の脳の働きの違いについて調べました。

研究に参加してもらったのは、うつ病患者25人、うつ病を患ったことのない精神的に健康な25人。参加者らは、脳の働きを調べるfMRIという機械の中に寝かせられ、目の前に”ポジティブな意味が込められている画像”と”ネガティブな意味が込められている画像”が映し出されます。

そして、電気ショック(ネガティブ)を暗示する写真を見せた場合、精神的に健康なグループの人たちは視床付近に位置する豆粒大の大きさの「手綱」という部分が活性化したのに対し、うつ病患者の場合には活性が見られなかったそう。

By: Robert Vitulano
By: Robert Vitulano

つまり、この聞いたこともない豆粒大ほどの脳の部位が活性するか、しないかによって、うつ病になりやすくなったり、ストレスに強い人になったりする可能性があるということです。

ちなみにこの手綱、うつ病の人と精神的に健康的な人とでは大きさに違いは見られなかったそうです。しかしながら、小さい手綱を持っている人はアンヘドニア(快感消失)や、人生に幸せが見出せないなどの傾向が見られるそう。

もしかしたらこの手綱は「やる気」「幸せ」「ポジティブさ」ということに関わっていて、うつ病になることでこの部位のサイズが小さくなる。

または小さいとうつ病になる傾向が強くなるのかもしれません。うつ病は後天的な要素が強いと思われていますが、やはり遺伝的な要因も大きく影響しているのでしょう。

By: DiegoJ. Ramirez
By: DiegoJ. Ramirez

論文の筆者のDr. Rebecca Lawson氏は次のように述べています。
「手綱の感情や気分に対する役割は、以前から考えられているよりも複雑な役割をしているのかもしれない。」

「このfMRIの結果から、”うつ病の人”と”精神的に健康な人”における手綱の活動の違いがわかった。私たちはこの手綱の不活性がうつ病といった症状につながることを推測することはできる。おそらくこの脳の原始的な部分が、うつ病に対する防御反応のような役割を果たしているのだろう。」

実は動物実験では、この手綱を刺激することで回避行動が見られたそう。そのため研究者らは、脳のこの部位が”喜ばしくない考え”や”嫌な記憶”を引きずることを避けるのを助けているのではないかと推測しています。

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うつ病は言葉を変えれば治る?

By: Southern Arkansas University

今回はうつ病患者の脳のある部分の働きが精神的に健康な人と比べ、鈍いということを説明しました。

「そうかそうか、じゃあ脳のこの部分を手術で治せばいいのね」なんてことにはなりませんし、数十年後に医療が大幅に発達したとしても、脳の複雑な構造を人の手で治癒することは非常に難しいと思います。ですから、他の方法を考えなければなりません

よく精神病になると薬が大量に処方されるそうですが、私はあまりお勧めしません。というのもそれは根本的な解決になりませんし、人間の体は一つの薬で治るほど簡単な仕組みではないからです。

実際、精神病の薬を飲んで、病気の改善が見られるどころか、その副作用で病状が悪化したり、記憶障害が起こるという研究結果も出ています。

治さなければいけないのは、精神病を起こしている周りの環境であり、思考回路であり、使っている言葉です。

By: Joe Penna

私たちは日々言葉を使って思考しています。逆に言うと、一部の超天才を除き、言葉を知らなければ思考することはかなり難しいです。子供の頃から深い思考ができないのも、言葉を知らない人が難しい話をできないのもそのためです。

精神病を患っている人は、この”考えるための言葉”を悩むために使っています。

自分自身で観察してみればわかることですが、気分が落ち込んでいる時、あなたの頭の中はネガティブな言葉、「できない」「嫌い」「死にたい」「苦しい」という言葉で埋め尽くされています。でも逆に言えばそれをポジティブに変えることで大体は改善してしまうんですよね。

不安な時というのは疑心暗鬼になっている状態ですから、最初はポジティブな言葉に言い換えるのが難しいかもしれません。

まずは自分が思考に使っている言葉、自分に投げかけている言葉を観察するところから始めてみましょう。

By: noahrsd
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