米大学調査「大学に行く人のほとんどは、『高収入』目当て」


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↑photo by Benjamin Forrest

今の若者たちには欲がないと、中高年の方々からよく言われていますが、実際はお金の使い道が変わっただけで、「欲」自体は消えてはいないのではないでしょうか。

街を歩いていれば、ブランド服を身につけた女の子が、左手にはスターバックスのコーヒーを、右手には10万円もするiPhoneを持っているところを見ると、一概に「欲が消えて」とは言えないのかもしれません。

By: m01229

おそらく、高度経済成長期以前の世代の人々とは、お金をかけるところが違っているため、若い人が「何にお金を使っているのか」が見えていないのではないでしょうか。

昔は車や時計など目に見えるものを買う傾向が強かったようですが、今はモノ自体の価値ではなくて、その先で得られる価値に目が向いているのだと思います。確かにiPhoneは持っているだけでもスタイリッシュでかっこいいです。しかし、本当の価値はその先にある「情報」です。ツイッター、フェイスブック、ニュースアプリ、そこにで得られる知識や経験といった情報が本当に求めているものがあるのでしょう。

By: francois karm

 

・なぜ大学に行くのか?お金?勉強?

1971年〜2014年にかけてアメリカでは、アメリカン・フレッシュマンプロジェクトと称して、計800万人の学生に対して「どのような動機で大学に進学したのか」という意識調査を行いました。

意識調査に用意された選択肢は次の4つ

1.「いい仕事を見つけるため」

2.「たくさんの収入を得るため」

3.「興味がある分野をより深く学ぶため」

4.「卒業または専門学校の準備のため」

この調査結果を分析したのが、サンディエゴ州立大学の教授であるJean M. Twenge教授率いる研究チームで、彼らは今のサンディエゴだ州立大学の学生189人にも同じ内容のテストを行い。その結果も合わせたすべてのデータを分析し、1.「1944年から1960年生まれ」、2.「1961年から1979年生まれ」、3.「1980年から1994年生まれ」の3つのグループに分けました。

2と3 のグループでは、大学に通う理由として「たくさんの収入を得るため」と回答した人の割合が高く、1の世代と比べても「興味がある分野をより深く学ぶため」と答えた人の割合は低かったそうです。

By: Francisco Osorio

経済発展によって人々の生活は豊かになれば、お金よりも教育や自分の趣味のために自分の時間を費やす人が増えるのではと思われがちですが、実際には生活の豊かさが向上すればするほど、お金に対する欲も強くなっているようです。

それは「隣の家の人はあんなにいい家に住んでるんだから、私も負けていられない」というように、欲というものは常に相対的な判断しかできないからでしょう。それがあるから経済も発展するし、資本主義が成り立っているわけですが。

アメリカではトップ1%の高所得者層の資産が、国全体の47%と言われていますから、日本とは比べ物にならないくらい大変な社会です。そんな中で「お金よりも、自分のやりたいことをする」というのは難しいことなのかもしれません。

By: Pedro Ribeiro Simões

 

・資本主義はもうたくさん

しかし、ハーバード大学が実施した最新の世論調査によると、アメリカの若者たちの過半数は資本主義を支持しておらず、18歳から29さいに行った調査でも、51%もの人々が資本主義を支持していないそうです。11月には大統領選も控え、資本主義のトップを走り続けてきたアメリカにも変革の時がやってきています。

一方、日本はというと、一時は「一億総中流」なんて呼ばれ方もされましたが、アメリカ同様に、経済発展を迎えた後は、当然のごとく富の一極集中が始まっています。よくアメリカで起こったことは数年後に日本にもやってくるといいますが、アメリカが資本主義に異議を唱えている間、日本ではアメリカ人が今経験している超格差社会に苦しむのかもしれません。

ただし、今まで通り大学を出て、いい会社に入り、定年まで勤め上げるというレールは消え、これからは「お金を追って」仕事を探すよりも、「スキル」を得るため、「遊び」を極めるために仕事をした方がいいのかもしれません。堀江貴文さんが指摘している通り、これからは「レールの敷かれた人生はない」のでしょうから。

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